ノミ・マダニから愛犬・愛猫を守る! 正しい予防法とNGな対処法

執筆獣医師 赤城 慶哉

前編では、ノミやマダニが引き起こす病気の恐怖や、室内飼いでも侵入してしまうルートについて解説しました。後編となる今回は、万が一発見した際の注意点と、確実な予防対策についてご紹介します。

 

1.万が一、体にマダニを見つけたら?(やってはいけないNG行動)

もし愛犬や愛猫の体にマダニが噛みついているのを見つけても、無理に手やピンセットで引っ張って取ろうとしないでください。

マダニは皮膚に強力なセメント様物質を出して固着し、口器(口針)を深く刺し込んで吸血しています。無理に引っ張ると頭部や口器だけが皮膚の中に残り、化膿や強い炎症を引き起こします。また、強くつまんで潰すと体液が体内に逆流し、感染症のリスクが跳ね上がります。発見した場合は無理に触らず、速やかに動物病院へお連れください。

 

2. 物理的に防ぐ!「術後服・保護服」の着用もおすすめ

ノミ・マダニ対策といえばお薬が基本ですが、お散歩中の草むらや藪に入り込むのが大好きな子には、「ベッツウェア」のような保護服の着用も大変効果的です。

身体にフィットする保護服を着用することで、草むらのノミやマダニが直接皮膚や被毛に付着するのを物理的にブロックできます。特に袖付きタイプや伸縮性・通気性に優れたウェアを選べば、動きやすさを損なわずに草や害虫との接触面を大幅に減らすことが可能です。お薬による予防と併用することで、より安心してお散歩を楽しめます。

3. 確実に駆除・予防するなら動物病院の「医薬品」を

市販の防虫グッズの多くは虫を寄せ付けにくくする「忌避作用」が中心ですが、動物病院で処方する予防薬は「医薬品」であり、寄生した害虫を短時間で確実に駆除し、繁殖を防ぎます。

スポットタイプ: 首元の皮膚に薬液を垂らすだけ。薬を飲むのが苦手な子に最適です。

経口タイプ(おやつ型・錠剤型): お肉風味の美味しいタイプなどがあります。おいしく予防をしましょう。

オールインワンタイプ: ノミ・マダニ対策と同時に、フィラリア症予防や体内寄生虫の駆除も一回でまとめて行えます。

 

〈まとめ〉 お薬とウェアでダブルの安心を

ノミやマダニの予防は、大切なパートナーを不快なかゆみや危険な感染症から守るだけでなく、ご家族全体の健康を守るための大切な習慣です。

「うちの子に合うお薬は?」「お散歩時のベッツウェアの選び方は?」など、気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください!