あれ?食欲がない? まず考えたい3つのこと

執筆獣医師 小谷 聡子

いつもの時間にご飯を欲しがらない、器に入れたご飯が減っていないなど、

あれ?これって食欲がないのかな?という相談は、診察中に多く耳にします。飼い始めのパピー・キトン期から、シニア期になるまでのどの年代のワンちゃん・ネコちゃんからも相談を受けます。

どの世代でも、「食欲がない」という悩みは飼い主さんにとってはとても心配な症状の一つです。

そんな時、私たち獣医師はこんなことを考えながら「病気で食欲がないのか、それとも病気以外の理由か」を確かめています。

 

こういった場合は病気じゃない可能性が高いです。

① ご飯よりも優先したいことがあるのかも?

私たちはお腹が空くので食事をとりますが、ワンちゃん・ネコちゃんは空腹よりも遊んだり甘えたりを優先する子もいます。

ご飯を食べるよりもお散歩に行きたい、ご飯を食べるよりも甘えたい、といった要求を満たしてあげると、安心した結果空腹を感じて、ご飯を食べる子もいます。

 

② 飼い主さんが考えているよりも、必要量が少ないかも?

食べている量が少ないなと感じていても、毎日ウンチが出ていて、体重も変わらず元気に過ごしている場合は、実はご飯は足りていることが多いです。

 

③ 季節の変わり目やお出かけ後の疲れが出た?

私たち人間も毎日同じ体調ではないのと同じく、ワンちゃんネコちゃんも日によっては、なんか食べる気がしないな、今日はもっと寝ていたいなといった気分の変化があります。

たっぷり寝て疲れが取れたらまた食べ出すこともあるので、1食くらいは様子を見ても大丈夫です。

 

 

ただし、食欲不振の中には病気のサインが隠れていることもあります。「少し様子を見ても大丈夫なケース」と「すぐに受診した方がよいケース」の見極めが大切です。

次回は、「食欲がない時はどんなことに注意したらいいの?」をお話しします。