目が白い➁ 角膜の結晶沈着
執筆獣医師
木鋪 絵美奈
前回に引き続き「目が白い」病気についてです。
今回はあまり緊急性は高くない病気として「角膜結晶状混濁」についてお話します。
角膜結晶状混濁とは、角膜にコレステロールなどの脂質やカルシウム結晶などが沈着し、目の表面の一部が白色~キラキラしてみえる病気です。
ごくまれではありますが、混濁の場所や大きさによっては視力に影響することがあります。

① 角膜ジストロフィー
原因としては遺伝性が疑われています。
残念ながら、治療法はありません。脂質の沈着なので、低脂肪食によって進行を遅らせることが期待されています。
➁ 脂質角膜症
甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、糖尿病などの全身性脂質代謝異常を起こす病気が原因となります。
原因となる病気を治療することで改善されます。
③ 角膜変性症
上記2つとは異なり、カルシウム結晶が沈着する病気で、カルシウム代謝異常を起こす全身性の病気が原因となります。
程度によっては沈着物を削る処置が必要となることがあります。
目の一部が白色~キラキラして見える場合、これらの病気かもしれません。
中には継続的に治療が必要な全身性の病気が隠れて悪さをしていることがあります。
目やに・目をしょぼつかせるなどの症状がないからといって、おうちで様子を見ずに、病院を受診しましょう。




