健やかな皮膚をつくる、毎日のごはん
執筆獣医師
平野 春菜
猫は不調を隠すのが上手な動物です。皮膚トラブルを抱えていても患部をしきりに掻くといったわかりやすい行動をとらず、
ただいつもより念入りに毛づくろいをしているだけのように見えたり、人のいないところでこっそりと過剰に皮膚をなめていることが多いため、ひょっとして皮膚の具合が悪いのかな?
と気づいた時にはかなり病状が進行していた、というケースが珍しくありません。

愛猫の皮膚にこんな変化はありませんか?
・ ブツブツとした小さなかさぶたや湿疹ができる(粟粒性皮膚炎 (ぞくりゅうせいひふえん) )
・ 皮膚が赤く腫れただれたり、硬いしこりのようになる(好酸球性肉芽腫群 (こうさんきゅうせいにくがしゅぐん) )
・ 毛の変化(脱毛や切れ毛)
猫の皮膚病は上記のような「独特な見た目の変化」を伴うことがあり、どこに症状が出ているかも、原因を特定する重要なヒントになります。
猫の皮膚病の主な原因は、
・ ノミや食べ物などのアレルギー
・ ダニやカビなどの感染
・ ストレス
などがあります。
猫の皮膚病の治療には、お薬の使用やシャンプー、通院が、定期的に必要になります。お薬や通院が苦手な猫ちゃんは多いため、皮膚トラブルを起こさないよう、日頃から注意して予防していくことが大切になります。
毎日のブラッシングで被毛・皮膚の状態をチェックすること、毎月のノミ・ダニ予防薬で寄生虫から皮膚を守ること、そして、体の中から皮膚の状態を整えておくことがとても重要です。
皮膚の一番外側には角質細胞やセラミドが規則的に並んで壁をつくっており、この壁が外からの刺激を跳ね返すバリアとなって、デリケートな皮膚内部を守っています。
物理的な刺激、乾燥、感染など、何らかの原因によって皮膚のバリア機能が弱まると、本来ならはじかれるはずの刺激が皮膚の奥に入りこんだり、ちょっとした刺激にも皮膚が過剰反応するようになり、かゆみ、赤み、ぶつぶつなどのトラブルがおこってしまいます。
皮膚トラブルを防ぐには、バリア機能を強化することが大事です。
今回は、そのための栄養素をたっぷり含むごはんを紹介します。

配合されている主な機能性成分
◎DHA・EPA(オメガ3系およびオメガ6系不飽和脂肪酸)
オメガ3は炎症性物質を抑え、赤みや痒みを鎮めます。
オメガ6は皮膚のバリア機能を強め、フケや乾燥を防きます。
◎アスタキサンチン
抗炎症作用により、炎症を和らげたり、皮膚や毛並みのツヤを保ちます。
◎HJ1乳酸菌、ガラクトオリゴ糖
HJ1乳酸菌により免疫活性が期待できます。
ガラクトオリゴ糖は乳酸菌のエサとなり、乳酸菌が働くのを助けます。
猫はもともと水分をあまり摂らず、水分不足になりやすい動物です。水分不足は皮膚トラブルにくわえて、
内臓の健康状態にも悪い影響を与えます。
水分と皮膚に良い栄養素を多く含む「メディダイエット皮ふケア」で皮膚もからだも、水分不足を防いでいきましょう。

皮膚の細胞が新しく生まれ変わるには、約1カ月かかります。愛猫の健やかな皮膚つくりのためにまずは1カ月、お試しください。
毎日の食事で体の内側から健康な皮膚をつくり、皮膚トラブルから愛猫を守っていきましょう!